2017年10月7日土曜日

あまりに受け身な生徒たち~アクティブラーニングの可能性は~




こんにちは、こんばんは。

塾講師をしていて気になることがあるので読者の皆さんにも共有したいと思います。

うちの塾は特に進学塾として有名なところでもなく、集まる生徒も公立中学で平均点ぐらいの成績の、いわゆる「普通の子」が集まるところです。
以前に書いた記事「質問をしない生徒たち~学校外教育の在り方は~」でも紹介したのですが、とても素直でいい子たちです。



僕自身が周囲の期待通りに動けないタイプなので、彼らの事が珍しくもあり、心配でもあり、また少々羨ましくもあります。
(実際社会に適応して上手く生き抜くのは彼らの方だろうと思っています。)


ただ、あまりに受け身過ぎではないか、自分の意見はないのかと思ってしまうことがままあります。
何かを主張することもなく、ただ淡々と課題をこなしている印象です。
嫌な顔一つせず人の言うことを聞けるのはある意味才能だとさえ思いますが、本人たちはそれで楽しいのだろうかという思いもあります。
それとも楽しいとか楽しくないとかそういう次元の問題ではなく、ほぼ義務のように塾に通っているのでしょうか。

最終的に自分の意見を通そうとするより上の人の言う通りやっておこうと判断するのは自由ですが、それでも「自分はこう思う」という気持ちを捨てて欲しくはないです。

まずは現状を紹介します。

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《ただ聞いているだけ、自分では考えない》

一見真面目に授業に参加しているようで、実は何も身に付いてない、という生徒が多いです。

勉強しているポーズは出来ています。
私語もせず、ケータイも触らず、内職もしない。
それは偉いなと思います。

しかし当てて質問してみると、何も返ってこない。
集団授業なら、間違えたら恥ずかしいという気持ちもわかるのですが、個別授業でも何も返ってこないことが結構あります。

そんな状況で塾講師の僕にできることといえば、ただわかりやすく説明することです。

そうしていれば取り敢えず目先のテストの点数は上がりますし、それによって僕の評判も上がります。

でもそれは生徒が自分で磨いた実力ではないので、テストが終わるとスッと頭から抜けてしまいます。

彼らの中に自分なりのスタイルというものが無く、ただ僕の解き方を真似しているだけなので、ちょっと問題の傾向が変わっただけで慌ててしまいます。

僕も個別の問題の対策ではなく、なるべく一般的に使える思考法を伝えているつもりなのですが、その時に使った例題だけが頭に残るようです。

おそらく例題で使った発想法を生徒自身で咀嚼する時間というのは取っていないと思います。(その時間が最も成長出来るのですが)


《公教育でのアクティブラーニング》

最近アクティブラーニングを導入する学校が増えました。

アクティブラーニング」とは「能動的な学習」のことで、授業者が一方的に学生に知識伝達をする講義スタイルではなく、課題研究やPBL(プロジェクト・ベ ースド・ラーニング)、ディスカッション、プレゼンテーションなど、学生の能動的な学習を取り込んだ授業を総称する用語です。(参考:Kei-Net)


要するに、授業を聞くだけでなく、生徒同士で話し合ったり調べたりする時間を取るということです。

初めてニュースでこのことを聞いた時、正直僕は「いい感じだ」と思っていました。
こういった能力は必要ですし、中学・高校のうちから経験を積めるのはプラスになるだろうと思ったからです。




でも、実際学校で働いている方曰く、良い面より悪い面が目立っていると言うのです。

実際ディスカッションなどをやってみると、普段から成績優秀で発言できるタイプの生徒ばかりが積極的に議論し、多くの生徒はいつも以上に発言しなくなるのでむしろ成績の差が広がったということだそうです。

また、議論できるほどの基礎知識も身に付いていない生徒が多く、そもそもまともな議論が成立しないという話もありました。


言われてみれば簡単に予想できたことです。
以前の記事「義務教育は変われないのか~集団授業はもはや成立しない~」でも触れたことですが、格差はどんどん広がっているのです。
根が深い問題ですので、なかなか解決しないことだろうと思います。






《現状としてできること》
公教育でも私教育でも、早急に取り組むべきことは「モチベーションの刺激」と「調べ方を修得させること」でしょう。

誰しも覚えがあると思いますが、ただ先生が言っていたことより、自分で考えて調べたことの方がずっと頭に残っているでしょう。
その自分で考えて調べた経験の積み重ねが教養になると僕は思っています。

簡単なことではないというのはもちろんわかっていますが、喫緊の課題として解決を考えるべきでしょう。


《おわりに》
教育問題は思っているよりずっと根深いです。
政治学、経済学、社会学など様々な角度から解決を図っていますが活路が見えません。
唯一解はなくとも、現状よりは良くしたいですね。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
ご意見ご感想はコメント欄にお願いします。


それではまた!

















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